専業投資家が予測する2024年の相場環境と戦略について

今年ももう12月ということで、今回の記事ではマクロ経済投資家として、相場全体の流れを読みながら投資をしている筆者が2024年の金融マーケットを予測する記事です。

  • 今年の振り返り
  • 来年のざっくりした予想
  • 各種、金融商品の立ち回り

この3つのテーマを話していきたいと思います。

2023年の相場振り返り

2023年はリスク資産(株や暗号資産、金属)に関していうと、第1四半期に買った人は恐らくほとんどの場合爆益だったと思います。

筆者はシリコンバレー銀行破綻の時に株や銀行預金からゴールドや仮想通貨に資金が流れると予想し、爆買いしましたw

結局FRBが銀行救済の資金注入をしたことで、銀行ショックは一旦回避され、株も仮想通貨などと同様に上がりました。日本株も円安とアメ株高の影響を受け好調でした。

 

為替市場に関しては、去年に引き続き欧州通貨よりもドル円のほうがボラティリティが高い傾向が見られました。

昨年の12月に実質利上げがあり、年初のドル円は120円台まで落ちる場面もありましたが、アメリカの強い雇用統計や新総裁の植田総裁が直ちに異次元緩和解除しないことがわかると、上昇を始め151円まで上がりました。 

12月になり、キャリートレードの解消や植田総裁の発言により一気に10円ほど戻しましたね。

円安やリスク資産高の影響によって世間でも投資への関心が高まった一年だと感じました。

2024年の相場予想

来年の大きな予想を各種資産ごとにまとめていきます。

日本株

日本株に関しては新ニーサの影響や日銀短観(大企業、非製造業)が過去三十年で最も良い水準であることから夏ごろまでは大きな心配はしていません。

ただし、海外の株式市場(特にアメリカ)の影響を受けることもあるので警戒が必要です。

米国株

一般的に発生から、一年半から2年後に景気後退が起きるサインと言われている米国金利の逆イールドカーブ現象発生から約一年7ヶ月程度経過しているのでそろそろ警戒したほうが良さそう。

早期利下げ期待で米国株は過熱状態ですが、経済指標的には景気後退が徐々に見えてきているので、高値ロングは危険。

来年3月にはbtfp(FRBが経営危機に陥ってる、銀行救済への資金注入)の終了もあるので相場が荒れそうです。

貴金属

先程、米国株は景気後退の影響などで荒れそうと書きましたが、比較的値段が安定しやすい貴金属はその恩恵を受けると思います。

特に不況インフレの状況なら現金も株も持ちたくない投資家が貴金属を買い漁る可能性も高いので期待できそうです。

ただし、景気後退が起きれば貴金属も一時的に10〜20%ほどの下落があってもおかしくはありませんので高値掴みに注意です。

仮想通貨

仮想通貨に関しては今は利下げ期待と、現物ビットコイン現物ETF承認期待で爆上げですが来年2回ほど大きな下落局面があると思います。

 

最初の下落局面としては、来年1月にビットコイン現物etf承認可否の最終期限が迫っていますが、否認された場合はそのまま下落。

承認された場合でも既に織り込みの上昇がかなりあるので一度上げてショーターを狩った後に事実売りが来ると思います。

 

二回目の大きな下落は夏頃来ると思います。

理由としてはビットコインは毎年夏8から9月はパフォーマンスが悪いこと、ちょうどリセッションの時期と重なりそうなことが挙げられます。

株は経済の影響を非常に強く受けますが、仮想通貨は通貨価値の下落ヘッジとして考えている人が多いため、利下げが始まる来年は大幅な調整はありつつも終わってみればポジティブな相場になると思います。

外国為替

外国為替に関しては、超長期で見れば上昇圧力は弱まるが、円安トレンドは続くのではないかと思います。

予想の根拠としては直近の物価指数などからみても、日銀は金融緩和を止めるとは考えにくい状況。

アメリカに関しては利下げはすると思いますが、マーケットが織り込んでるほど金利は下がらないと思います。

個人的には139円から145円のレンジで推移と予想。

アメリカのインフレが予想以上に手強かったりした場合は150円台チャレンジする局面もありそうです。

ユーロドル、ポンドドルに関しては、指標次第って

感じです。

記事を書いてる現在ではドル安ファンダがかなり優勢ですが、指標次第で一気に崩れる可能性もあるので予想が難しいです。

2024年の投資戦略

上記の内容を踏まえた上でオススメの2024年の投資戦略を商品別に公開したいと思います。

日本株

スイングトレードでしっかり損切りするトレードするなら押し目を買いたい。

週足の長期移動平均がそこそこ乖離しているので、目安としては日経平均31000円台前半程度までは、引き付けたい。

自分みたいな長期トレーダーはNISAなどに惑わされずスルーでok。

米国株

現在の価格は最高値圏と言って過言ではないです。

金利などを含めて、ロングポジションはリスクが高くスイングトレーダーでもあまり推奨できないと思います。静観でokです

貴金属

不況インフレのシナリオになった場合貴金属は非常に優秀な資産になるので、押し目があったら買いたいです。

個人的にはゴールドよりも銀を注目しています。

理由としては、装飾用に使われる金と違って電子機器に使われるケースも多く、人口増加や科学技術の発展などの恩恵を受けやすいことがあげられます。

2040年以降枯渇する可能性があるというデータもあるので次の不況がデフレシナリオの場合でも下がったら買っておきたい。

個人的にはまとめて大きなポジションを持つより、200週移動平均線より低い位置で少しずつ積立てして超長期運用するのが一番良い戦略だと思っています。

そこまで落ちる局面が来年一回は必ずあると思っていますがなかったらしょうがないですw

仮想通貨

先程書きましたが、上昇相場だが30%以上下落する場面が2回来ると予測してます。

三月頃にも記事を書きましたが、来年はビッグチャンスだと思ってます。焦って高値掴みせず、怖がって押し目スルーすることないようにしていきましょう。

高値掴みの基準は日足のrsiという買われすぎがわかるインジケーターを使って判断するのがいいです。

自分も何度もやらかして最近でもやってしまう事があるのですが、買われすぎ圏で買うと基本的に酷い目に合います。逆に売られすぎ水準で勇気を出して買うポジションは爆益取れます。

 

まだ発展途上のマーケットなので現物でも十分すぎるほどのリターンが見込めます。しっかり生き残る仮想通貨の銘柄選択ができれば、長期的に見れば法定通貨が印刷されればされるほど価値は上がって行きます。

どの銘柄が期待できるかはまた次の記事に書きますが、あまり詳しくない人はビットコインが安定したパフォーマンスを期待できるので迷ったらビットコインがいいと思います。

外国為替

外国為替は、正直読みづらいので雇用統計やCPI指標のサプライズがあったらポジションを持つのがいいと思います。

 

現状、ドル売りポジションが優勢なのでドル高方向のサプライズがあったほうが値幅は出やすい環境にあります。なので、個人的にはドル高方向の材料があったらポジションを持とうかなと考えてます。

 

 

最後に

この記事を読んでくださってありがとうございます。今回の記事では2024の金融マーケットの展望と現状の戦略を主に書いていきました。

あくまで、個人的な意見ですが参考になれば幸いです。